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左の背中が痛いのは危険な病気かも!何科に行くべきか解説!

<監修柔道整復師 岡部大輔>
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「左の背中が痛いのは、病気が原因なの?何科を受診すれば良いの?」

気になる背中の痛み、特に左側の背中の痛みについての原因を集めてみました。

もしもの際の備えにぜひご覧下さい。

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左の背中が痛い原因

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まず背中の左側にはどんな内臓があるのかといいますと、心臓・胃・膵臓(すいぞう)が位置しています。

 

「つまり左の背中が痛いのは心臓が悪いせいなの?」と心配になる方もいらっしゃるかも知れませんが、原因は内臓の疾患だけとは限りません。

 

まずは左の背中が痛い原因をご紹介します。

 

打撲

背中を打ち付けた後に痛む場合は、まず打撲です。

また背中の打撲ではなくても、別の部位を激しく打ち付けたせいで背骨や首の骨が歪み、痛む場合もあります。

 

スポーツや交通事故で身体を打ち付けた場合は、目に見える異常がなくても病院を受診した方が良いでしょう。

 

その瞬間は異常がなくても、後から痛みを感じるようになる恐れがあります。

 

筋肉痛

特に背中を激しく打ち付けたわけでもないのに、背中が痛む。

そんな場合は、筋肉痛やこりが原因かも知れません。

 

背中の筋肉痛はストレッチやマッサージですぐに改善できるものもあれば、長期間の治療が必要な場合もあり様々です。

 

ストレスが原因

一見、ストレスと背中の痛みは何の関係性もなさそうです。

しかしストレスが原因で内臓(特に胃や十二指腸といった消化器官)を悪くすると、背中に痛みを感じる場合があります。

 

ストレスが原因の場合は、ストレスの元を絶つことが重要になります。

【関連記事】
ストレスが原因の病気一覧!心臓や脳にも悪影響を及ぼします!

 

病気が原因

打撲や筋肉痛でもなく、とにかく背中が痛む場合は病気が原因かも知れません。

背中の左側には心臓・胃・膵臓といった臓器が配置されており、これらの内臓疾患が原因で背中に痛みを感じる可能性があります。

 

病気が原因の場合、背中の痛み以外にもそれぞれの病気に固有の症状が現れますので、他の自覚症状もよく観察しましょう。

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左の背中が痛む原因から考えられる病気

 

では、左の背中が痛む原因が病気の場合、どんなものが考えられるのでしょうか。ご紹介していきます。

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心臓に関わる病気

 

心筋梗塞

心筋梗塞(しんきんこうそく)は心臓に血液が送られていない状態です。

心臓に栄養を送り届けるための道である「冠状動脈」(かんじょうどうみゃく)が詰まってしまったことが原因です。

 

ほとんどの場合、動脈硬化の合併症として引き起こします。

背中の左側から左下にかけてが痛むほか、胸の前部が痛みます。

 

突然痛む場合もあれば、数日前から微妙な痛みを感じ、ある日激痛に変わる、という場合もあり痛み方は人によって様々です。

ただし一度感じた激痛は30分ほど続きますので、異常は察知しやすいでしょう。

【関連記事】
心筋梗塞の前兆は意外なアレ!4つの予防法!

 

狭心症

狭心症(きょうしんしょう)は心臓そのものではなく、心臓を動かすために必要な筋肉である「心筋」(しんきん)に問題が起き、

心臓に送り届けられる血液が足りなくなるために起きる病気です。

 

主に背中の左側から左下にかけて痛みが走ります。

背中以外にも症状が現れるので、判断の材料にして下さい。

 

みぞおちから左胸にかけて痛む。

胸から喉にかけて痛む。

左肩、左腕など左半身の痛み。

頭痛、吐き気、動悸、息切れ、呼吸困難。

 

狭心症の症状の特徴は、痛みが現れては消え、のくり返しであることです。

 

急に痛んだかと思うと痛みが消えるので「たいしたことはない」と思いがちですが、痛みの波が30分以上続く場合は狭心症の疑いがあります。

 

胃に関わる病気

 

胃がん

胃がんは胃に悪性腫瘍ができる病気です。特に50代~60代の男性に多く見られる病気です。

胃が満腹に似た張り感を感じたり、腹部の上辺りが痛みますが、まれに背中の左側が痛む場合があります。

 

その他にタール便と呼ばれる黒色の便が出ることもあります。

胃がんにかかると胃の中で出血が起こり、便が黒く変色してしまうのです。

 

胃がんは塩分の摂りすぎや脂質の摂りすぎ、ストレスを慢性的に抱えている人が起こしやすい病気です。

 

生活習慣に心当たりがあり、背中だけではなく胃にも違和感を感じる場合は一度検査を受けた方が良いでしょう。

 

胃炎および神経性胃炎

胃炎(いえん)は様々な原因によって胃に炎症が起きる病気です。原因としては食あたり、薬、細菌などが挙げられます。

 

胃炎の症状は主に胃のむかつきや嘔吐、下痢、食欲不振ですが、背中の左側から脇腹にかけて痛む場合があります。

 

原因がハッキリしている場合、原因を除去するための治療を受けます。

ただし正体不明の場合は、とりあえず安静にしお腹を冷やさないようにぬるいお湯を飲むようにします。

 

ただし慢性化する場合もありますので、激しい嘔吐を伴う場合は早めに医療機関で診察を受けましょう。

【関連記事】
急な胃痛の5つの原因!この対処法を試してみて!

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✅胃潰瘍および十二指腸潰瘍

胃潰瘍(いかいよう)および十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)は胃炎の症状が進行し、胃の粘膜がぼろぼろに剥離してしまう病気です。

 

胃潰瘍になると背中の左側からみぞおちにかけてが痛みます。

十二指腸は反対に右側から痛むことが多いようですが、まれに左にも痛みを感じる場合があります。

 

左右どちらも痛む場合は胃潰瘍と十二指腸潰瘍を同時に発症していることもあります。

胃炎を放置したり、過度のストレスを受けることで引き起こす病気ですので、日頃からストレスマネジメントを心がけるようにしましょう。

 

特に消化器官は自律神経の影響を受けやすく、自律神経はストレスに左右されやすいのです。

 

膵臓(すいぞう)に関わる病気

 

膵臓がん

膵臓がんは、膵臓にできた悪性腫瘍を指します。背中の左側から左下にかけてが痛むほか、黄疸(おうだん)が出ます。

黄疸とは病気や疾患のサインとして眼球や皮膚に表れる症状の一つです。

 

黄色く染まったように見えるので、「黄疸」と呼びます。ビリルビンという物質が体内で過剰に増加することで引き起こされる変化です。

黄疸と背中の痛み以外にも特徴的な症状がありますので、総合的に判断する材料にして下さい。

 

みぞおちから左脇腹の上部分にかけてが痛む。

下痢あるいは便秘、吐き気や嘔吐。

 

膵炎(すいえん)

膵炎は膵臓から分泌される消化酵素が誤って膵臓自体を溶かしてしまうために起きる病気です。

胆石症など胆嚢(たんのう)に関わる病気にかかることで併発することが多い病気です。

 

消化酵素により膵臓が分解されてしまうのが原因ですので、食事をしなければ痛みを軽減することが出来ます。

胆石症の他に飲酒のしすぎでも同様の症状が引き起こされることがありますが、原因がよく分からない場合もあります。

 

また、考えられる病気に肋間神経痛があります。
【関連記事】
肋間神経痛の症状チェック!背中や胸の痛みは【要注意】

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左の背中が痛い時に受診するのは何科が最適?

 

ところで左の背中が痛んだ場合、何科を受診すればいいのでしょうか。

痛むのは同じ箇所でも、その原因で適切な科が異なります。ケースごとにご紹介します。

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整形外科

打撲や筋肉痛の場合は整形外科を受診します。外科的な原因で背中の左側が痛む場合、体勢を変えると痛みの症状が変化します。

 

「身体を動かすと痛い」「向きを変えると痛みが和らいだ」という場合は整形外科に行くといいでしょう。

 

内科

整形外科に行っても原因不明だった場合、あるいは身体を動かしても痛みの度合いが変わらない場合は、内臓が痛みの原因である可能性が高いです。

 

内臓に関する診察は内科を受診しましょう。また原因がよく分からない背中の痛みの場合は、まずは内科を受診しましょう。

 

もしも何の異常も見つからない場合は、他の科を紹介して貰えます。

左の背中が痛んだ場合、打撲や筋肉痛と言った外科的な原因から内臓系の病気、ストレスまでさまざまな原因が考えられます。

【関連記事】
左胸が痛い(女性)原因は?何科で受診すればいいの?

どれくらいの痛みがどのくらいの期間続いているのか、背中以外で痛む箇所はないのかよく観察して医療機関での診察を受けましょう。

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